ある雑誌でシュミネーという洋食屋を見つけました。
40年ほど前に亡きムカチャンが連れて行ってくれた店と同じ名前です。
甲府から横浜に遊びに来ると、いろんな店を予約してくれました。
懐かしさからオカンと「行ってみよう」てな事になりました。
その当時オトンにとって横浜は知らない街でした。
シュミネーがどこにあったのかは全く記憶にありません。
でも料理とか店の広さや内装は何となく記憶にあります。
ディナーが終わったらシェフが「料理はいかがでしたか」なんて顔を出してくれたのを思い出しました。
息子(当時2才?)が眠ってしまい長椅子に寝かせたのも思い出しました。
ランチを予約(11時30分)して伺いました。
バスと歩きで30分程で到着。




下町の洒落た洋食屋さんの風情です。
何か昔の記憶とチョット違うな。
一番乗りでした。



店内はピアノがあったり内装もお洒落です。
2人掛けテーブルが5脚とカウンター席が3席です。
「もっと広かったョな」とオトン。
「店の真中に大きな丸?テーブルがあったと思う」とオカン。
どうも40年前にムカチャンと行ったシュミネーとは違うようです。
メニュー

料理を注文してから30分程経ってスープが出てきました。
時間に制限がある人には不向きかもしれません。
その点我々は時間だけはたっぷりあるので大丈夫。
スープ

コーンポタージュです。
クルトンがあるだけでワンランクアップです。
美味いです。
合挽肉の野菜入テリーヌ

サフランライス

天然黒鯛のポワレ

焼き立てクロワッサン

食欲をそそる二皿です。
盛り付けは繊細です。
付け合わせのマッシュポテトの上のエノキとマイタケのローストは焼き過ぎ?
ところが食べてみると香ばしくて、おもしろい食感です。
メインのテリーヌもポワレも優れモノです。
美味いです。
自家製デザート(フルーツのタルト)

手作り感がいいね~。
甘過ぎず美味いです。
モカブレンドコーヒー

ガッツリ食べたい人には物足りないでしょう。
でも我々のような年寄りにはピッタリなランチです。
丁寧な仕事ぶりがうかがえるほっこりとする料理です。
美味かった~~~!!!
会計時に聞いてみました。
「この店はいつからやっているのですか?」
「13年前からです」
あ~、やっぱり40年前に行ったシュミネーとは違うんだ。
「この店の前は関内でした」
「その店は何年ぐらい開いていたのですか?」
「30年やっていました」
「関内の店はもっと広かったですョね」
「この店の3倍はありました」
「店の真中に大きな丸いテーブルがありましたか」
「ありました。ここに移転する時に大きすぎたので半分にしてもらって使ってます」
ピアノの奥のテーブルが半分にしたテーブルだそうです。
これは間違いありません。
40年前にムカチャンと行ったシュミネーです。
嬉しくなりました。
ランチの味が懐かしい味になりました。
家に戻ってシュミネーの意味を調べてみました、
フランス語で暖炉、煙突の意味です。
ムカチャンの写真を持ってまた行きたいと思います。